光秀と秀吉が戦った天王山の戦いは、現在の京都府大山崎町と長岡京市、大阪府島本町の一帯が舞台となったようだ。戦いに敗れた光秀は、かつて娘ガラシャが嫁いだ長岡京市にある勝竜寺城で最期の夜を過ごしたとされる。
天王山と淀川に挟まれたこの一帯は、水運の要となる山崎津(港)があった。鎌倉時代には当時の戦略物資であった照明用の灯油を扱う大山崎油座があった。司馬遼太郎は『国盗り物語』の中で斎藤道三を油商人だったと設定している。
現在は、JR山崎駅の北側にサントリー山崎蒸溜所が、阪急西山天王山駅を淀川方面に向かうとサントリービール京都工場がある。酒好きには相変わらず要衝の地である。
□公共交通機関の使用による訪問難易度
- 勝竜寺城趾(易)