よそもんが京都で暮らす

退職して京都に移住して2年目突入!

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

天台宗寺門派になった三井寺

三井寺は桜の名所でもある 三井寺(正式には園城寺)は、672年の壬申の乱に敗れた大友皇子の霊を弔うために、ミヤコのあった大津に建立された。京都からは、地下鉄東西線で京阪京津線に乗り入れ、びわ湖浜大津駅で京阪石山坂本線に乗り換えて、隣の三井寺駅…

最澄の寺、天台宗比叡山延暦寺

比叡山から琵琶湖を一望する 京都市内から北東方向を見るといつも比叡山がある。出町柳から叡山電車で八瀬まで行き、ケーブルカーとロープウェイを乗り継ぐと比叡山頂駅に着く。ここからはシャトルバスを使って、東塔、西塔、横川エリアを移動できる。帰路は…

アウエーの甲子園球場

ずいぶんと綺麗になった甲子園球場 久しぶりの阪神甲子園球場。春にセンバツを見に行こうとしたが、その時は雨で順延となった。京都からは阪急と阪神と乗り継いで約70分で着く。 実は30年以上前の大阪勤務の時、震災の前になるが、甲子園に2年間住んでいた。…

金閣も銀閣も臨済宗相国寺の塔頭

義政は病いに倒れ完成を見られなかった、銀閣 相国寺は、1392年に3代将軍義満が創建した臨済宗のお寺。足利氏の邸宅「花の御所」の隣接地である室町一条あたりに総門があったといわれ、北は上御霊神社の森、東は寺町通、西は大宮通にわたる広大な寺域を持っ…

2016年に国宝になった石清水八幡宮

やわたのはちまんさん 石清水八幡宮 淀川を挟んで天王山の反対側、平安京の守りにとって地理的に重要な場所に石清水八幡宮がある。京阪本線石清水八幡宮駅から八幡宮山上駅までの一駅をケーブルカーで上る。 第15代天皇として数えられる応神天皇が神格化され…

大山崎は要衝の地

光秀の娘ガラシャが嫁いだ勝竜寺城の趾 光秀と秀吉が戦った天王山の戦いは、現在の京都府大山崎町と長岡京市、大阪府島本町の一帯が舞台となったようだ。戦いに敗れた光秀は、かつて娘ガラシャが嫁いだ長岡京市にある勝竜寺城で最期の夜を過ごしたとされる。…

秀吉の墓は東山のテッペンにある

全部で563段あるらしい豊国廟の石段 東山七条から妙法院、京都女子大学の横を通って、ずっと坂道を登っていく。さらに急勾配の石段を一歩一歩登っていくと山頂に豊国廟がある。かなりキツイ! 豊臣秀吉の墓所である豊国廟は、徳川家康によって破却されたが、…

光秀が作った町、福知山

市内を一望できる福知山城 本能寺で織田信長を討った明智光秀が作った町のひとつに福知山がある。京都からはJR山陰本線の特急で1時間15分かかる。桜の季節に行ってみた。 明智光秀は、織田信長の命に従い、1579年に丹波一帯を平定した。そして、元々この地に…

四条堀川辺りにあった本能寺

織田信長を祀る建勲神社の鳥居 先日のNHK大河ドラマはちょうど本能寺の変の回だった。当時の本能寺は四条堀川辺りにあった。現在、跡地には堀川高校や特別養護老人ホームが建っている。 織田信長は上洛中の宿所として二条衣棚にあった妙覚寺を使用することが…

大徳寺金毛閣は曰く付きの三門

利休切腹の一因となった大徳寺金毛閣 千玄室さんの講演を聞く機会があった。今年4月に100歳になられたが、1時間立たれたままで話をされて、たいへん驚いた。言うまでもなく、千利休から数えて15代目の裏千家家元である。 山本兼一さんが『利休にたずねよ』で…

淀屋橋までは京阪プレミアムカーを使う

座席指定ができる京阪プレミアムカー 京都に暮らし始めて半年になるが、大阪方面に出掛ける機会が割とある。大阪を越えて神戸まで行く時にはJR、梅田に行く時には阪急、淀屋橋に行く時には京阪が便利だ。 京阪本線は、京都の出町柳駅から大阪の淀屋橋駅まで…

屋久島の山中を必死で歩く

樹齢4000年以上ともいわれる縄文杉 今回は京都を離れて屋久島の話。退職記念に後輩達からホテル券をもらったので、3月に思い切って行ってみた。伊丹空港からはプロペラ機の直行便が出ている。 世界自然遺産の屋久島を選んだのは、数千年以上の時間を生きてい…

若冲が晩年を過ごした石峰寺

五百羅漢がある石峰寺 澤田瞳子さんが『若冲』を小説に書いている。伊藤若冲は、1716年に京都錦市場の青物問屋「枡屋」の長男として生まれる。弟に家督を譲って画家となった。晩年は宇治の石峰寺(せきほうじ)の門前に暮らし、85歳の生涯を閉じた。 その石…

源氏物語を読んだことはありません

狛鹿のいる大原野神社 紫式部にゆかりのあるとされる寺社のいくつかを訪れてみた。『源氏物語』を読んだことはない。大和和紀さんの漫画『あさきゆめみし』でなんとなくの雰囲気をかじった程度だ。 まずは廬山寺。京都御苑の東、寺町通に面し、近くには梨木…

伏見稲荷大社の幻想的な夜

たくさんの献灯に灯がともる伏見稲荷大社 千本鳥居で有名な人気観光地の伏見稲荷大社、全国にあるお稲荷さんの総本宮である。JR奈良線の稲荷駅、京阪本線の伏見稲荷駅から近い。 今年は7月23日が本宮祭(もとみやさい)で、前日22日の夜には宵宮祭(よいみや…

京都御苑は明治時代にできた

京都御苑は東西約700メートル、南北約1300メートル 京都御苑は、北は今出川通、南は丸太町通、東は寺町通、西は烏丸通に囲まれた広大な一画を占めている。 京都御苑を管理する環境省のHPによると、里内裏のひとつであった東洞院土御門殿が、1331年に光厳天皇…

奈良と京都の間にあった恭仁宮

海住山寺の国宝五重塔 澤田瞳子さんが藤原京を舞台に大宝律令成立の物語『日輪の賦』を書いている。藤原京は平城京の前のミヤコで、今でも大和三山の中心に遺跡が残っている。春には桜と菜の花が満開になりとても美しい。 平城京から平安京に移る前のほんの…

白川疎水には琵琶湖の水が滔々と流れる

白川疎水脇の遊歩道@琵琶湖から14km地点 4月の終わりから3か月間、週一回のペースで北白川に行く用事があった。白川通今出川の交差点からますたに北白川本店の前を通る白川疏水は、この少し先から北上し高野川に向かう。 京都の川は大阪湾に向かって南下する…

京都に本社のある会社

稲盛和夫氏が創業した京セラの本社は伏見区にある 京都駅屋上の展望台からは、京都盆地を360度見渡すことができる。ここから南方向を見てみると、周囲に比べて比較的高さがある、京セラ、ニデック、村田製作所の本社ビルを肉眼で確認できる。 京都には他にも…

京都駅ビル屋上からの絶景

原広司氏が設計した4代目京都駅ビル 京都駅は街の玄関なので、何かと利用する機会が多い。1997年に4代目京都駅ビルができた時は、デザインを巡って賛否両論があったらしいが、時を経て街に馴染んできたのではないだろうか。 時間がある時には駅ビル屋上がお…

華やかで壮観な山鉾巡行

夜を支配する月読尊を祀る月鉾 京都三大祭りのひとつである祇園祭は八坂神社のお祭で、7月の1か月間にわたって続く。街中に鉾や山が組み上がってくるとお祭り気分がぐんと盛り上がる。 まだ人出がそれほどでもなかった14日の午前中に四条通りに鎮座する月鉾…

茅の輪をくぐり水無月を食す

近江一ノ宮で日本武尊を祀る建部大社 6月最終日が近づくと、テレビで茅の輪づくりのニュースが増えてきた。茅の輪はカヤや藁で作った大きな輪っかで神社に設置される。夏越しの祓の時にこの輪をくぐると疫病を免れるとされる。 神田明神や烏森神社でも茅の輪…

京都の青葉まつり

徳川家康が東山七条に誘致した真言宗智積院 青葉まつりといえば、仙台青葉まつりが有名だが京都にもあった。6月15日の弘法大師空海の誕生日を祝うお祭りで、真言宗智積院で行われる。東寺では、同日、その名の通りの弘法大師降誕会が行われる。 真言宗智積院…

リアル平安絵巻の葵祭

天皇のお供えを御所から運んでいく路頭の儀 5月15日は京都三大祭のひとつ、葵祭の日。2023年の今年は上皇上皇后両陛下が観覧された。 葵祭は、上賀茂、下鴨両神社の例祭、賀茂祭の別名。もともと一つだった両神社は奈良時代に二つに分かれたそうだ。そして、…

平安京の表鬼門を護る猿

表鬼門を護る赤山禅院 表鬼門といわれる平安京の北東、丑寅(うしとら)の方向には比叡山がある。そして比叡山を南西に下ったところに赤山禅院という延暦寺塔頭がある。 赤山禅院は、第4世天台座主安慧が888年に開山したといわれる寺だが、仏様ではなく、中…

南は東寺までが平安京

空海ゆかりの東寺 今でも「鳴くよ(794年)ウグイス、平安京」と覚えるそうだ。 桓武天皇が唐の長安にならって新しいミヤコをここに建設した。現場監督は和気清麻呂。北は船岡山、南は九条通り、東は鴨川、西は西京極のあたりまで、だいたい5km四方の大きさ…

京都には国宝建造物がいっぱい

世界遺産 金閣寺 街歩きと言っても、行き当たりばったりでは続かない。さてどうするか? 最初に思い付いたのがユネスコ世界遺産。調べてみると「古都京都の文化財」に登録されているのは17カ所。しかし、半分以上は既に行ったことがある。中には予約が必要な…

2023年京都暮らしが始まった

京都の玄関口、京都タワー 昨年還暦になり、2023年長年暮らした東京から京都に移住した。もともとは地方出身者なので、老後をどこで過ごすのかは大きなテーマだ。家族会議の結果、妻の実家がある京都に落ち着いた。 仕事もとくに決まってなく、妻の他に縁者…