紫式部にゆかりのあるとされる寺社のいくつかを訪れてみた。『源氏物語』を読んだことはない。大和和紀さんの漫画『あさきゆめみし』でなんとなくの雰囲気をかじった程度だ。
まずは廬山寺。京都御苑の東、寺町通に面し、近くには梨木神社や京都府立医大病院がある。紫式部はこの辺りにあった屋敷に暮らし『源氏物語』を書いたとされる。
次に京都西山の大原野神社。藤原氏の氏神である奈良の春日大社の分社で京春日と呼ばれる。藤原道長の長女である中宮彰子のお供として紫式部もここを訪ねたようだ。
最後は滋賀県の石山寺。奈良時代に創建された観音信仰のお寺で、平安時代には貴族達の石山詣が流行したらしい。紫式部もここに7日間籠って『源氏物語』を着想したといわれる。夏山かほるさんのエンタメ小説『新・紫式部日記』を読むと、平安の世を連想することができる。
□公共交通機関の使用による訪問難易度