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退職して京都に移住して2年目突入!

オンライン予約ができる苔寺

春の日差しが苔を美しく照らす

春の日差しが苔を美しく照らす

桜がようやく開花し始めた3月の終わりに、西芳寺苔寺)を訪ねた。予約には往復葉書が必要だったと記憶していたが、オンラインで予約できるようになっていた。

西芳寺は、嵐山の南、秦氏の古墳が点在する京都西山の山麓にある。阪急嵐山線「上桂」駅から徒歩で20分程の距離である。

聖徳太子の別荘であったこの地に、731年に行基が「西方寺」を開山したと言われる。鎌倉時代の初期には法然が浄土宗に改め、1339年に夢窓国師臨済宗の禅寺「西芳寺」とした。西芳寺のHPには、次の記述がある。

日本で初めて作庭された西芳寺枯山水の庭は、多くの貴人を虜にしました。なかでも足利義満と義政はたびたび西芳寺に訪れ、のちに金閣銀閣を造営する際の参考にしたといわれています。とりわけ銀閣の庭園は、西芳寺の庭園を忠実に参考にしているといわれていますが、その理由のひとつとして、当時の西芳寺が女人禁制であり、義政の母が参拝できなかったため、なんとしても母に西芳寺の姿を見せたいという義政の想いがあったといわれています。

応仁の乱で焼失した本堂、西来堂は昭和44年(1969年)に再建された。特別名勝に指定されている庭園は上下二段に分かれており、上段は枯山水式庭園(非公開なので見られない)、下段は黄金池(おうごんち)を中心とした池泉廻遊式庭園になっている。1994年に世界遺産に登録されている。

今回は、本堂で延命十句観音経の写経をした後、池泉廻遊式庭園を歩いた。入場者を制限していることから、ゆっくりと見て回ることができた。手入れの行き届いた庭の苔はとにかく美しい。今日は春の暖かい日差しがあったが、四季に応じて違った顔を見せてくれそうだ。また訪れたい。

□公共交通機関使用による訪問難易度