嵐電で、御室仁和寺から北野白梅町に向かうと、終点の1つ手間の駅が「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前」である。駅から住宅街を少し北に上ると等持院の門が見えてくる。
等持院は、1341年に足利尊氏が天龍寺を開いた夢窓疎石を迎えて創建した。以後、足利将軍家の菩提寺となっている。夢窓疎石作と伝えられる庭園には、足利尊氏の墓である宝筐印塔(ほうきょういんとう)がある。また、霊光殿には、足利歴代将軍の坐像が飾られている。
大正時代にはここに等持院撮影所があったため、日本映画の父といわれる「マキノ省三先生像」が駐車場脇に建っている。
等持院の庭園のすぐ北側は、立命館大学衣笠キャンパスになっている。授業のある日は、この辺りはもっと賑やかなのかもしれないが、休日はとても静かだった。金閣寺、龍安寺、妙心寺、仁和寺といった有名な観光地に近いので、それらを拝観した後、立ち寄るのがいいと思う。
□公共交通機関使用による訪問難易度
- 等持院(易)