よそもんが京都で暮らす

退職して京都に移住して2年目突入!

田舎に帰ってきた

象の鼻のような形の象鼻が岬(ぞうびがさき)

象の鼻のような形の象鼻が岬(ぞうびがさき)

2年振りに山口に帰省してきた。高校を卒業するまでここで育った。

地元の中核都市は周南市。以前は徳山市という名前だった。JRの駅名や高校の名前は徳山のまま残っている。そして、自分の田舎は、徳山から電車で約15分のところにある光市だ。

江戸時代の徳山は、長州藩支藩である徳山藩の藩都だった。第二次大戦後は周南コンビナートとして高度成長を支えたが、明治時代に日露戦争に備えて海軍練炭製造所(後に海軍燃料廠)ができたことが発展の基礎となった。地元出身の児玉源太郎陸軍大臣が誘致に尽力したらしい。

一方、光市の発展は、昭和になってからと遅い。1940年(昭和15年)に海軍工廠ができてからだ。戦争末期には、人間魚雷「回天」の基地が敷地内にできた。海軍工廠は、終戦の前日である1945年(昭和20年)8月14日に(既に戦争の勝敗は明らかだったが)米軍の最後の空襲で徹底的に破壊された。戦後は、跡地に八幡製鉄(現・日本製鉄)と武田薬品が進出し、企業城下町となった。

工業化で高度成長期を牽引した周南地域は、同時に瀬戸内海国立公園の一画でもある。雨が比較的少なく、温暖な気候と静かで豊かな内海を持つ風光明媚なところだ。やはり田舎に帰るとホッとする。