よそもんが京都で暮らす

退職して京都に移住して2年目突入!

みかえり阿弥陀に癒される永観堂

多宝塔からは京都市街を一望できる

多宝塔からは京都市街を一望できる

もみじの永観堂(えいかんどう)は正式には禅林寺という。お隣が南禅寺である。

853年に空海の高弟であった真紹(しんじょう)が真言宗の道場を作ったことを起源とし、863年に清和天皇によって勅願「禅林寺」となる。1080年頃に7世住持の永観(ようかん)が浄土念仏道場に改める。鎌倉時代の初めには、12世静遍(じょうへん)が法然に帰依し浄土宗の寺となる。現在は浄土宗西山禅林寺派総本山。


永観堂は本尊の「みかえり阿弥陀」で有名である。公式パンフレットには次のように書かれている。

永保二年(1082)二月十五日早朝。阿弥陀堂に人影がうごく。夜を徹して念佛行に励んでいる僧侶がいるらしい。
東の空がしらじらとし始めた。ふっと緊張が解けた一瞬、僧は息をのんだ。自分の前に誰かがいる。それが誰か気がついて、足が止まった。
「永観、遅し」
ふりかえりざま、その方は、まっすぐ永観の眼を見つめられた。

阿弥陀さまを拝んでいると、この話が頭に浮かんできて、楽しい気持ちになる。紅葉の時期にはたいへんな人出だと聞く。青もみじでさえこれだけきれいだと、やっぱり秋にも訪れたい場所である。

□公共交通機関使用による訪問難易度