関西国際空港は、バブル最盛期の1987年1月に工事が着工され、バブルが弾けたことが実感された1994年9月4日に開港した。東証1部の時価総額は、1989年12月末の590兆円が当時のピークだったが、1992年7月末には261兆円まで急落。その後、開港直前の1994年8月末には358兆円となっていた。
開港時は、A滑走路（3500メートル）のみ利用を開始。1997年7月に2期工事（第2空港島）が着工され、2007年8月2日にB滑走路（4000メートル）がオープンした。これを持って「複数滑走路＋完全24時間運用」が可能になった。
関西国際空港全体構想促進協議会のHPによると、建設にかかった事業費は、第1期が1兆5623億円、第2期が1兆4200億円、合わせて約3兆円となっている。
2016年4月からは、44年間の契約で、オリックスを主体とする民間の関西エアポート株式会社に運営が任された。
2018年9月には、台風21号の影響でタンカーが衝突した連絡橋が損傷、全面復旧には2019年4月までかかっている。それでも、航空旅客数のピークは2018年度（2019年3月期）の年間約30百万人となっている。
しかし、その後に起こったコロナ禍の影響はとても大きく、2020年度（2021年3月期）から2022年度（2023年3月期）まで3期連続で赤字となっている。運営受託後に想定外の不運が重なった関西エアポート株式会社であるが、これからぜひ巻き返してほしい。京都からは、JR特急はるかで約90分かかる。もう少し近ければいいのに・・・
