よそもんが京都で暮らす

退職して京都に移住して2年目突入!

精霊が飛び交う夜

東山に浮かび上がる大文字

東山に浮かび上がる大文字

近畿地方を縦断した台風7号の影響が心配されたが、8/16(水)は晴天となり、五山の送り火は無事に行われた。20時に東山の「大文字」に火が灯され、以後5分おきに、松ヶ崎の「法」、西賀茂の「船形」、北山の「左大文字」、嵯峨の「鳥居形」が夜空に浮かび上がってきた。

お盆に迎えた精霊を送り火でふたたび送り返す精霊送りの行事である。自分の田舎では子供の頃には精霊流しがわずかに残っていたが、いまは聞かなくなった。精霊船や灯籠を海や川に流す長崎の精霊流しは、さだまさしさんの歌で有名だ。

松ヶ崎の「妙」だけはビルの影に入って見られなかったが、京都に移住して1年目、五山の送り火を始めて経験できた。折角の機会なので、夜空をじっくりと眺めてみた。肉眼では(おそらく)「夏の大三角形」(だと思われる三つの星)がかろうじて見えた。もう少し暗ければもっとたくさんの星が見えるのに・・・とも思ったが、精霊さんにとってはこの夜空の明るさはどうなんだろう。