よそもんが京都で暮らす

退職して京都に移住して2年目突入!

坂道を登り切ったところにある曼殊院門跡

静寂の中にある曼殊院門跡

静寂の中にある曼殊院門跡

白川通一乗寺清水町バス亭で降り、山に方に向かって登っていくと、突き当たりに曼殊院門跡がある。曼殊院門跡は、青蓮院、三千院妙法院毘沙門堂門跡と並ぶ天台宗山門派の五大門跡寺院のひとつ。


もともとは比叡山西塔にあったが、1110年頃に北山に別院を建てた。この別院の場所に、後に足利義満の北山殿が造営されることになったため、相国寺の近くに移る。そして、江戸時代になった1656年、現在の東山に落ち着いた。


この場所に曼殊院を整備したのが良尚法親王後陽成天皇の甥、後水尾天皇は従兄弟にあたる人物。兄の智忠親王桂離宮を完成させたが、曼殊院にも共通した意匠が見られるため「小さな桂離宮」と呼ばれるようだ。


訪問した6月には、宸殿が150年振りに復興されたことを記念して、国宝の黄不動明王像の特別公開が行われていた。青蓮院の青不動・高野山の赤不動・三井寺の黄不動を日本三不動画と呼ぶらしいが、曼殊院の黄不動は、三井寺の黄不動を平安時代に模写したもの。


「曼殊」を辞書で調べると、サンスクリット語で「妙薬」という意味と出てくる。曼殊と聞くと、山口百恵さんの「曼珠沙華」を反射的に思い出すのは自分だけかな(笑)

 

 

□公共交通機関の使用による訪問難易度