よそもんが京都で暮らす

退職して京都に移住して2年目突入!

900万人と1.2億人

現役の鉄道インフラ(アルブラ線)

現役の鉄道インフラ(アルブラ線)

スイスの人口は約900万人、1人当たりGDPは98770米ドル(IMF統計)。日本の人口は約1億2300万人、1人当たりGDPは35390米ドル(同)。単純比較すれば、スイス人は日本人の2.8倍稼いでいることになるが・・・

スイスは、国土に張り巡らされた、とても整備された鉄道網や道路網を持つ。しかし、このインフラは900万人プラスαの利用を前提としており、1億人以上の人が同時に利用できるものではない。

スーパーやコンビニも一定の商圏がないとビジネスが成立しないため「日本のようにそこの角を曲がったところにコンビニがある」という風にはなりようがない。お店での決済についても同様で、似たような◯◯ペイが乱立できるほどスイスの市場は大きくない。競争が起こりにくいのであれば、物価は高くなる。

今回スイスを旅してみて「国家の成り立ちには置かれている環境が大きく影響するのだ」ということをいろいろなところで感じた。当たり前だが、スイスはスイス、日本は日本である。単純にスイスの1人当たりGDPを羨ましがっても意味はないと思う。しかし、購買力がこんなに弱くなっている日本はこれからどこに進んでいくのだろうか? 心配になる。

※スイス旅行の投稿はこれで一旦終わりです。