伊藤若冲の墓は、宇治の石峰寺(せきほうじ)にある。
一方、宝蔵寺は若冲が生まれた伊藤家の菩薩寺である。伊藤家はこの寺の近くの高倉錦小路で青物問屋「桝屋」を営んでいた。「若冲は、寛延4年(1751)9月29日に父母の墓石、明和2年(1765)11月11日に末弟・宗寂の墓石を宝蔵寺に建立した」と寺のHPにある。
宝蔵寺は弘法大師空海の創立と伝えられるが、秀吉の寺町整理によって、1591年に現在地の裏寺町通に移転した。河原町通と新京極アーケードの間にあるこの辺りは、現在では繁華街の真ん中だ。1864年の禁門の変により全焼、現在の本堂は1932年建立とのこと。
2/7〜2/12の期間、寺宝特別公開をしていたので行ってきた。展示の目玉は若冲の「竹の雄鶏図」と「髑髏図」。若冲の鶏はやはり目がかわいい。
若冲の生涯については、澤田瞳子さんの「若冲」がとても面白い。
□公共交通機関使用による訪問難易度
- 宝蔵寺(易)